Gaidoの古墳探訪

古墳を巡ったら気の向くままに好きなように書きます

不定期古墳巡り記事を楽しむ為の予備知識 その2

毎度、ガイドです。

前回に引き続きまして、「古墳巡り記事を楽しむ為の予備知識」をやっていきたいと思います。

今回はその2ということで。

 

以下、本日の目次です。

第1項 古墳の副葬品〜土器から埴輪、装身具など〜

 

第2項 古墳の埋葬施設 〜竪穴式、横穴式石室〜

 

では本編はっじめだ!!

 

第1項 古墳の副葬品〜土器から埴輪、装身具など〜

副葬品、それは古代の権力者の墓には必ずと言っていいほど残されている。

一緒に埋葬される道具や武器などだ。

エジプトでいえばツタンカーメンのマスク、金銀財宝。

古墳時代の副葬品に金銀財宝こそないものの、歴史を示す貴重な資料は沢山発見されています。

さて、このブログを読む皆さんは、古墳と言えばどのような副葬品を思い浮かべるのでしょう。

土器?埴輪?そう、その通り。その通りなんですよ。

しかし、それだけじゃない。古墳には色々な副葬品があるんです!!!

大まかに見ていきましょう。

 

副葬品その1 土器

古墳時代の土器は"土師器(はじき)"と呼ばれる、弥生土器の特徴を引き継いだ土器が主流でした。

しかし、朝鮮半島から渡来人がやってくると、"須恵器"と呼ばれる硬い土器も作られるようになります。

もちろん、こういった土器は古墳から沢山出土しているのです。

黄泉の国でも、死者が安心して暮らせるようにと願って埋葬したのでしょうか。

人間らしさが垣間見れます。

 

副葬品その2 埴輪

埴輪、教科書で1度は見たことがあると思います。

なんか踊ってるような埴輪。┗|∵|┓←こんなのとか。

一概に埴輪と言っても沢山種類があるんです。

大きく分けると2つ"円筒埴輪"と"形象埴輪"です。

 

まず最初に円筒埴輪から。

円筒埴輪とは、簡単に言いますと土管状の埴輪で、埴輪の中では1番古い歴史を持っています。

古墳時代に初めて作られた前方後円墳である箸墓古墳からも出土してるんですよ。

古墳が築造された年代を示す貴重な資料となっています。

Google画像で見てみましょう(

 

次に形象埴輪。

 

  1. 形象埴輪。形象埴輪と言っても家形埴輪、器財埴輪、動物埴輪、人物埴輪と細かく4つに分けることが出来ます。
  2. 家形埴輪 当時の首長の館、住居を模した埴輪。
  3. 器財埴輪 当時の道具や武器などを模した埴輪。
  4. 動物埴輪 馬、犬など生活に欠かせなかった動物たちを模した埴輪。馬は馬具を付けていることが多い。
  5. 人物埴輪 琴を弾く人、武人、踊る人、巫女など様々な埴輪があります。

 

こういった埴輪達は貴重な資料となります。みてて可愛いし。

しかし、この埴輪も前方後円墳が作られなくなると少しず減っていきます

時代が時代だったんですね(謎)

 

 

 

副葬品その3 装身具

古墳から出土するのは埴輪や土器だけではなく、戦で使われた甲冑、兜も発見されます。

後は勾玉(まがたま)や腕輪、金銅性のくつ、冠、ネックレスなど。次の記事で説明する古墳時代時期区分によって出土品の変化があるので、頭に入れとくといいかも知れません。

 

副葬品その4 馬具

はい、この副葬品、結構珍しいんです。

と言うのも、元々日本にお馬さんなんかいなかったんです(諸説あり)。このことから何が分かるか。

大陸や朝鮮半島との密接な繋がりですね。

日本に居ないはずの動物(諸説あり)に乗るための道具が出土する。凄いことなんですよ。

豪華絢爛な馬に乗った大王や首長達が想像出来ます。かっけー!!

 

 

副葬品その5 武具、道具

銅矛、鉄剣、銅鏡なども出土します。錆びてることがほとんどですが...

埼玉県にある埼玉古墳群の稲荷山古墳から出土した国宝の鉄剣、通称「金錯銘鉄剣」には古代の政治の様子が金の文字できざまれています。

古代日本を調べる上でとても貴重な財産となっておりますことよ。

後は釘、刀子なども出土してたりします。

 

あっ、そのうち埼玉古墳群レポ書きます(小声

 

第2項 古墳の埋葬施設 〜竪穴式、横穴式石室〜

古墳になくてはならないもの、それが遺体を埋葬する場所です。

そらそうですよ、お墓ですもん。

では、古墳においてどのような埋葬施設があるのか見ていきましょう。

 

その1 竪穴式石室

竪穴式石室とは古墳の埋葬施設としては最古の物で、前方後円墳に多く見られるタイプの埋葬施設です。

 

"割竹形木棺を墓壙の底に安置したあと、棺に接する部分に板状の石を重ねていき、棺と板石の間に角礫を隙間なく詰め込んで、最後に大きな蓋石をかぶせる。"

Wikipediaより

 

主に割竹形木棺が安置されます。

あ、古墳時代の棺についても書きたいな、次の記事で書きます()

 

その2 横穴式石室

はい、このタイプは主に円墳や方墳に多いですね。悪戸古墳群レポでも横穴式石室タイプの円墳が出てきました。

 

"古墳の横に穴をうがって遺体を納める玄室へつながる通路に当たる羨道(せんどう)を造りつけた石積みの墓室のことをいう。"

Wikipediaより

 

僕が書くよりこうした方が正確性は上がるんです(

世界的に見ても横穴式石室ってオーソドックスなんですよ。イギリスの古墳も横穴式石室ですし、朝鮮半島の古墳も(日本の場合、朝鮮半島伝来ですが)。

土器や副葬品(埴輪以外)は石室から出土します。これは竪穴式石室も同じです。

僕も埋葬されるなら古墳がいいです()

 

 

 

 

 

はい、長くなりましたがいかがでしたでしょうか?

だいぶ読むのが疲れただろうと思います。文も稚拙ですから理解しにくい所もあったことと思います。精進しまっせ。

 

 

前回は古墳時代の時期区分までやると言ってましたが予想以上に長くなったので次回に持ち越します。申し訳ないです。

書きたいのも出来てしまった(棺について)

 

それでは次回は

古墳時代時期区分 〜前・中・後・晩〜

古墳時代の棺 〜古墳コフィン(微妙な洒落)〜

です。

 

ではでは、お疲れ様でした。

 

不定期古墳巡り記事を楽しむ為の予備知識 その2

fin