不定期古墳巡り 第2回福島県郡山市 〜大安場古墳〜
こんばんは、ガイドです。
初手突然のクソデカ文字。
最近は夏真っ盛り。家では裸族を貫き通す程には暑いですね。下は履いてますよ?もちろん。
どうでもいい前置きはさておき、今回は第2回目の不定期古墳巡りです!いぇーい!
今回訪れた古墳はこちら!
こちらの古墳群は前方後方墳1基、円墳4基から構成される古墳群で4世紀後半〜5世紀後半頃の古墳時代前期の築造と推定されています。
https://gaido-lorelei53.hatenablog.com/entry/2019/06/07/220914
↑古墳時代時期区分の記事はこちら!↑
では1基ずつ概要を確認して行きましょう。
以下基本スペック!
大安場1号墳(前方後方墳)
- 大きさ 全長推定約83m
- 埋葬施設 竪穴式石室(割竹形木棺)
- 主な出土品 槍1点、剣1点、太刀1点、緑色凝灰岩製腕輪形石製品1点等。
- 墳丘構築 前方部 2段築成
後方部 3段築成
- 被葬者 郡山一帯を納めていた豪族
2号墳
- 直径約15m
- 埋葬施設 石版の石室(箱式石棺)
- 被葬者 1号墳の一族?
3~5号墳
上から
3号墳、5号墳。
宅地開発の為、墳丘はかなり削り取られてしまって居ます。
5号墳に至っては見る影もありません。
4号墳は5号墳のすぐ後ろです。
測量はされていますが、発掘調査はされていないとのこと。
被葬者は、1号墳の一族との推定。
以上が大安場古墳群の基本スペックです。
古墳に続く階段をひいこら登ると右手にでっかい古墳。実は小学校の頃1回きてます。
いやぁ1号墳デカい。デカい。
前期古墳特有の自然丘陵から削りだした墳丘。デカいです。多少墳丘は改変を受けているとの事ですがデカい。
語彙力がありませんが、つまりはそういうことなんです。
この前方後方墳、実は東北最大の前方後方墳なんです。今のところは。
前方部から後方部を見る
1段高くなってるのが大安場の特徴ですね
後方部から前方部&2号墳
そしてなんとも面白いのは「周りは前方後円墳なのに何故ここだけ前方後方墳なのか」という疑問ですね。
福島県は大きく「会津地方」「中通り」「浜通り」と3つに分けることが出来ます。
そしてその3つの地方の中で多く作られてるのが前方後円墳なんです。
何故、多く作られている前方後円墳ではなく前方後方墳なのか。被葬者は変わり者だったのでしょうか...?
.....というのは冗談で、前方後方墳を築造しまくった地域である下野国那須地方(現在の栃木辺り)との関係性があるものと思われています。
副葬品についてですが、後方部主体部から確認された全長約9mというクソデカ割竹形木棺から剣、太刀、槍、農耕具などが出土。
中でも緑色凝灰岩製腕輪形石製品と呼ばれる石製の腕輪は、東北ではここ以外にまだ発見されていない大変貴重な遺物となっています。
実物。綺麗な緑色ですわ...
これは大和政権との繋がりを示すもの...うわぁ歴史ロマン!
大抵、大和との繋がりを示すものって言えば三角縁神獣鏡といった鏡なんですけど、かなり珍しいですね。
前方後円墳じゃない理由は下野国那須地方以外にもあるような空気を出してますが...
あとは墳頂に置かれていたと思われる壺などですね。埴輪は確認されていないとのこと。
円筒埴輪くらいあってもいいと思うんですが...
壺が代わりだったのでしょうかね。
(壺は後でかく施設に本物あるよ)
ガイダンス施設から伸びる、長い長い山の階段を登って見てまた登って見て、円墳みて...
古墳はやっぱりロマンですわね。
見学後は、古墳の真下にガイダンス施設があるので、そこで出土品などを見学。
実物の土器にも触れる素晴らしい施設です
展示室に埋葬当時の模型があり、実物大の人形が割竹形木棺に入れられて展示されてました
「はぇ〜」ってノコノコ近づいたらめっちゃ音声流れてビックリしました(小さい頃もやられてる)
被葬者がよく喋る。
ボタン押してからとかじゃないと小さい子は怖いかも、、、()
郡山の古墳時代を示す説明板みると、やはり郡山市だけでも巡りきれないほど古墳ありますね
あ、巡りきれないです(死)
消滅してるのもあって残念な限りです
↑墳頂からの郡山の景色。
風強すぎてまともに目を開けられませんでした。
空が澄んでてとても清々しいです。
風強いのは許しませんけど!
ちなみに、古墳の墳頂から郡山市内を見渡すと、この古墳の主と思われる首長の館跡が見えるんです
この方向にあるんですが、今は開発されて見る影もないです。
はい如何でしたでしょうか?
久々の古墳巡りレポ。
古墳についてまた知識を深められたなら幸いです。
まとめ(以下某同人ゲームのネタバレがあります)
最近では大阪の百舌鳥古墳群が世界遺産に登録されることが決まり、ゲームにも古墳時代がモチーフにされたりと注目されているような気がしますね(
どのような形であれ、古墳という貴重な遺産に目を向けて貰えるのなら、古墳好きにとってはとても有難いことです。
それでは、また何時かお会いしましょう。次回はそうですね...古墳時代の棺についてまとめます(n回目
よろしければ、他の記事もどうぞどうぞ!
では!
fin