不定期古墳巡り 第3回 福島県須賀川市 ~和田の大仏及び横穴墓群~
寒い
どうも、ブログ主です。
最近めっきり寒くなってますね。中にヒートテック着ないと寒すぎて色々縮み上がりそうになります。そう色々。
冬に見る古墳もいいぞ。
ということで、第3回不定期古墳巡りやっていきたいと思います。
今回訪れたのは福島県は須賀川市、和田の大仏及び横穴墓群です。
ここで、簡単に横穴墓について説明したいと思います。
当ブログ初の横穴墓です。
~横穴墓とは~
一般的に、山の斜面や段丘地の1~2mの高さに穴を掘り、人間を埋葬した施設となっています。
構造としては、通常の古墳の横穴式石室に非常に似ています。
しかし、墳丘を持たない横穴墓と横穴式石室では多少の違いがあるのですよ。
因みに、横穴墓の被葬者は豪族ではなく首長の家族という説があります。
では横穴墓の特徴を幾つか。
- 玄室(棺を置く場所)には棺を置く台を削り出しているものがある。
- 玄室の天井は、アーチ型・ドーム型・家型がある。
- 単独で存在することは稀で、多くの場合は複数から構成される横穴墓群である。
- 石室内に装飾を施されているものが存在している。
こんな感じですかね。
あと、山くり抜いて石室を構成する為、石を積んだりはしません。
横穴古墳とも言われますが厳密には古墳ではありません。古墳というのは、墳丘を持つ高塚を言います。
まぁ広義では古墳なんですけどね。分かりずらい!!!
和田の大仏及び横穴墓群れびゅー
和田の大仏及び横穴墓群は、約20基程の横穴墓から構成されています。
保存状態もよく、かなり快適に見学することが出来ました。すごく綺麗に残ってます。
この横穴墓の天井はアーチ型、見た限り棺を置く台はありませんでした。
ではしばらく写真をどうぞ、、、
高くて「どうやって埋葬したんだ...」って横穴墓
狭い横穴墓
めり込んでる横穴墓
急斜面にある横穴墓
この横穴墓群、鎌倉時代のお坊さんの修行の地になってたとかなんとか。
そのためか、いくつかの石室の中に磨崖仏が掘られてます。墓の中でお坊さんが修行してると考えるとなんか不思議。
石室の床に四角い窪みがある横穴墓
なんだろうこれ?掘りごたつですか?
綺麗な入口の横穴墓。千と千尋の神隠しのトンネルの縮小版みたい。
え?
石室内部から。異世界から戻ってきた感じ。
写真は以上です!!!!!!
この横穴墓群の周りには幾つか大型の古墳があり、この地にあった石背国の中心地であったことが分かります。
まぁ石背国は10年程度で消えるのですが...
あ、ところで疑問に思ってる人もいると思いますが
"あの大仏は何?"
まぁ慌てないでください、説明します。
ものを投げないで
写真の1枚目に映っていた大仏は和田の大仏と言いまして、伝説によると808年(大同3年)に弘法大師(空海)が掘ったとされます。
皆さんよーく見てください。
大仏の胸が異様に削られてませんか?
これには理由がありまして、なんでもこの大仏の乳部を削って、母乳が出ない婦女子がその粉を煮立てて飲むと母乳がでるようになるとか。
そのため女性の信仰がとても厚いそうです。
終わりに
横穴墓という一風変わった古墳でしたね。
ちなみにここには今年の7月に行っておりまして、思い出して今更ながら更新という訳です。
まぁ、横穴墓といえば有名どころだと埼玉の吉見百穴だと思います。あの多さはちょっと気持ち悪いですね(
昔は、横穴墓はコロポックルの住処だとか人間の住居だとか色々な説が出てたみたいです。
さて如何でしたでしょうか。
和田の大仏及び横穴墓群、横穴墓好きなら1度は見てみるといいかも?かなり綺麗ですよ。
では、今回はこの辺で。
次は埼玉の古墳1つか2つやります。
棺に関しては忘れてください....
では。
あ、30年くらい前に横穴墓にホームレスが住んでたそうです。やはり住居...?
不定期古墳巡り 第3回 和田の大仏及び横穴墓群
fin